--鍛えられてない男たちの戦いが、いま始まる!



モヒカン・クラブのリーダー、ジョニー。この中途半端さがたまらない! モヒカン・クラブの宿敵、蛮族連合。連合といいながらメンバーは二人だ!

ストーリー


  休日になると郊外の荒れ地にバイクで乗りつけて、シャツも着ないで野蛮に過ごす男たちがいる。頭にモヒカンカツラをつけ、ヒャッハーと叫びながら子犬を追いかけ回したりする彼らは、普段は真面目な勤め人や商店主ばかり。
 モヒカン・クラブ。ワイルドで残虐なワルに憧れる、アホな小市民たちが作ったお遊びの団体だ。
 宿命のライバル・蛮族連合とレベルの低い小競り合いをしながら休日を楽しんでいた彼らの前に、あるとき、甲冑姿の美しい女性が現れ、エマと名乗る。
自分は異世界の治安を守る騎士で、無法集団に荒らされる故郷を守るため、持ちだされてしまった伝説の乗り物を探しに来たのだ、とエマは語る。居合わせた一同はそれを、自分たち同様プレイ上の設定だと思い、なかなか凝っていると感心するのだった。
 エマに一目惚れしたモヒカン・クラブのリーダー・ジョニー(本業:病院事務員)と、蛮族連合のマンドレイク(本業:パン屋)&ヒーリー(本業:プログラマ)は、彼女が探し求める伝説の乗り物、どんな障害物も粉砕するという無敵のバイクを探し始めるのだったが……。



ジョニーたちが集まる郊外の荒れ地。一生懸命砂漠っぽいところを探した結果
やっと見つけた貴重な場所だが、蛮族連合と取り合いになっている。
突然現れた謎のコスプレ女騎士、エマ。突拍子もない設定を真顔で語るが……。

ここからネタバレ


  無敵のバイクを探すという名目のもと、エマとのデートを楽しむジョニーだが、話しているうちしだいに、彼女が本当に異世界の人間なのではないかと思い始める。そして、エマの願いに応える方法を真剣に考え始めるのだった。
 一方、ジョニーたちのたまり場である荒れ地には謎の無法集団が現れ、ジョニーの仲間を残虐な方法でぶちのめしたあと、街にむけて進軍を始める。
 その姿を見たエマは、彼らこそ異世界をめちゃくちゃにしているロードギャング「マッドモヒカン」だと語ると、彼らを食い止めるために単身去っていくのだった。
 彼女を救うため伝説のバイクを探すことをあらためて決意するジョニーは、やがて、そのバイクを持ち込んだ者がいるはずだということに気づく。本職の病院事務のつてをたどって近隣の人物の情報を調べると、もとの素性がしれない者がただひとり。それは、蛮族連合のリーダーとして仲良くケンカしてきたパン屋の主人、マンドレイクだった……。



異世界の残虐無法集団「マッドモヒカン」。首領はエマの仇敵であり、マンドレイクの弟。 (超ネタバレ!)これが伝説の無敵バイク「アポカリプス号」。どんな壁もこいつを止められないぜ!
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